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気になる病気をチェック!
喫煙男性のイラスト

肺がんについて

近年、肺がんは日本人の癌による死亡原因のトップとなりました。成人の約1/2が癌になってしまう現代でも突出して症例が多いのです。肺がんになるリスク要因は何と言っても喫煙でしょう!日本人を対象にした研究では喫煙による肺がんリスクは男性で4.8倍、女性で3.9倍という結果でした。欧米ではこの喫煙リスクが20倍以上とも言われており、喫煙をしない事が一番の予防になるといっても過言ではないでしょう。肺がんは、小細胞肺がんと非小細胞肺がんに大別されます。肺がん全体の約10~15%が小細胞肺がん、残る85~90%が非小細胞肺がんです。小細胞肺がんと非小細胞肺がんとでは、病気の特徴や薬の効きめが大きく異なっています。両者をきちんと区別し、治療を行う事で予後を予測していきます。他臓器への転移も早いために早期発見し、早期治療が必須となります。

【肺がん】は部位別のがん死亡者数で第一位

増え続けている肺がん死亡者数

肺がんは1995年頃に胃がんを抑えて、全がんの部位別の死亡者数で第一位(男一位・女二位)となり、さらに増え続けています。喫煙率が20%台まで低下しているにも関わらず、今でも肺がんの死亡率が高いのは治療が手遅れになるケースが多いからだといえます。
2012年の統計では、肺がんの死亡者数は71,518人(男51,372人・女20,146人)となっています。

転移性肺がんの危険性

肺がんの発症リスクの一番手は長年の喫煙習慣が影響していると考えられています。更に危険なのは、他臓器からの転移性肺がんです。最初に肺がんとなった場合は原発生肺がんと呼び、他の臓器からの転移で肺がんになった場合は転移性肺がんと呼びます。
他の臓器で出来た癌細胞は血液やリンパ液にのって、心臓に戻った後に肺に達する事によって転移性肺がんが発生してしまいます。血液やリンパ液は肺をとおして体全体に送られるので、肺がんへの転移性肺がんと他臓器への転移の危険性は時間の経過とともに増加してまいります。
癌細胞は小さな細胞片によっても転移する可能性があります。例えば、他のがんの摘出手術の際に癌細胞を傷付けてしまった場合でも、漏れ出た癌細胞は転移してしまう可能性があります。この場合、本来の癌細胞摘出手術が上手くいき、数年後に癌細胞が転移する症例も多くありますので、一度癌に掛かってしまったらその後長年に渡る転移性がんの経過観察が必要になります。

肺がんからの転移は、骨・脳・肝臓へのパターンが多い

転移性肺がんは危険だと前記述で述べましたが、逆に肺がんから他臓器(骨・脳・肝臓)への転移も重篤な状況になるので説明を致します。

①骨転移

『骨』には肺がんの転移しやすい部位のひとつです。肺がんの細胞は、血液やリンパ液の流れにのって、色んな臓器に移動します。がん細胞が骨に届くと、破骨細胞を利用して、骨を破壊してどんどん増殖していきます。がん細胞が増えると骨が弱くなり、腰痛、喉の渇き、眠気といった症状が表れます。肺がんからの骨転移は身体の中心部に転移する場合が多く、進行すると骨折や麻痺を起こし、手術などの治療が必要になります。

②脳転移

『脳』への転移は『骨』と同様に、転移しやすい部位となっています。肺がんの転移の中で最も恐ろしいのが脳転移だといわれています。脳に転移してしまうと痙攣や麻痺、感覚障害、精神症状、眩暈などが起こります。つまり、脳は身体全身の機能を掌る中枢ですから、多種多様の機能障害が起きてきます。
治療としては、脳という部位は抗がん剤が効きにくい場所なので、治療は開頭外科手術や、ガンマナイフによる放射線治療を行わなわれます。ただし最初に発症した癌の種類や、転移した場所や様々な条件をクリアして、状況にあった治療をする必要があります。

③肝転移

肝臓にがんが転移した場合、すぐに症状が表れる訳ではありません。進行するとお腹にしこりができたり、黄疸や浮腫などの症状がおきてきます。全身が怠くて、動くことも億劫になってくる人もいます。肺がんは血液やリンパ液をとおって転移するので、肝転移が起きたときは、体の色んな部位までがん細胞が廻っている可能性が高くなります。

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