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気になる病気をチェック!
MRIの説明を受けているイラスト

悪性リンパ腫について

悪性リンパ腫を発症する、リンパ系組織は全身に巡っています。一般的な癌とは異なり、外科手術による施術はせず、放射線療法や化学療法にて治療します。悪性リンパ腫の症状としては、首・腋の下・足のつけ根など、リンパ節の多い部位に、痛みの無いしこりができることがあります。全身的には、発熱・体重減少・盗汗を伴う、これらの3つの症状を「B症状」といいます。他にも、体のかゆみや皮膚の発疹・いろいろな場所の痛みが起こることもあります。悪性リンパ腫は様々なリンパ系組織の癌の総称で、個々の疾患の臨床経過や治療反応性によって予後は大きく異なります。従って、最適な治療を選択するためには、「悪性リンパ腫の中のどのようなタイプか?」を調べることが重要になります。発病にかかわる原因ははっきりとしていませんが、中には様々なウィルスの感染をキッカケにして発症するケースがあります。悪性リンパ腫の多くは、医療研究の進歩で治癒するようになりました。もしも、悪性リンパ腫の病変に気付いたらすぐに血液検査をし、専門医の診察を受けてください。

【ホジキンリンパ腫】と【非ホジキンリンパ腫】

悪性リンパ腫は白血球の中のリンパ球が悪性化した癌で、全身のリンパ節が腫れたり腫瘤ができたりする病気です。
悪性リンパ腫はホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫とに大別され、そのどちらも同じような治療法が施されます。
ホジキンリンパ腫は特徴的な大型細胞を確認できることで診断され、それ以外のものを非ホジキンリンパ腫と呼びます。
治療法としては、化学療法と放射線療法での治療が一般的に行われます。

ホジキンリンパ腫

ホジキンリンパ腫の患者さんの特徴的な症状として、リンパ節の腫れや腫瘤を症状が出て病院に来られます。
病変の最も多い部位は頸部リンパ節で、半数以上の患者さんに確認できます。
その他の症状としては、発熱・体重減少・寝汗等があります。
ホジキンリンパ腫の確定診断は、顕微鏡を用いた病理組織検査によって数種類に分類され、「結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫」と「古典的ホジキンリンパ腫」に区別されます。
ホジキンリンパ腫は悪性リンパ腫発症数の約1割を占めていますが、その多くを占めるのが、この古典的ホジキンリンパ腫です。
さらに古典的ホジキンリンパ腫は、結節硬化型・混合細胞型・リンパ球豊富型・リンパ球減少型に分けられます。

非ホジキンリンパ腫

日本で発病する、悪性リンパ腫の約9割がこの非ホジキンリンパ腫だと言われています。
非ホジキンリンパ腫は身体中のどこからでも発生し、その約6割はリンパ節が腫れることから発病します。
残りの4割がリンパ節以外の部位、つまり身体中のどこからでも発生します。
リンパ節以外からの発症では、全身のいろいろな臓器の腫瘍としても発見されます。
その場合には、他の臓器の癌との区別が重要になります。
特殊な病型として、「血管内リンパ腫」と呼ばれるものがあります。
このリンパ腫は、リンパに塊は出来ずに身体中の血管内に腫瘍ができて、不明熱と多臓器不全として発病し、診断や治療も難しいリンパ腫です。