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骨肉腫について

骨の代表的な悪性腫瘍である骨肉腫は、原発性骨悪性腫瘍のなかでは最も多く発症しています。日本全国では年間約200人ほどのかたが新たに骨肉腫に罹っていると言われています。悪性腫瘍には珍しく、10代を中心とした少年期に発症する例が多く、20歳以下での発症が75%を占める事も特徴のひとつです。進行すると肺転移することが知られており、転移すると5年生存率が10%程度に悪化してしまいます。骨肉腫の多くは、首・肩・膝・脚の付け根などの関節に近いところから発症し、特に膝からの発症は約6割を占めています。1980年以前ではこれといった治療法が確立しておらず、発見と同時に手や足を切除されていました。その後、抗がん剤などの化学療法の進歩によって、出来るだけ手や足を残す施術が行われています。骨肉腫の原因はほぼ不明で、診断が難しい病気です。確定診断にはMRIによる検査をお薦めします。

【骨肉腫】の症状と治療について

【骨肉腫】の症状

骨肉腫が発症初期であれば、自覚症状はさほどありません。
筋肉痛や打撲と症状が似ており、それらの症状と勘違いされることが殆どです。
少し症状が進行すると、腫れや軽度の痛みを感じるようになります。
さらに悪化すると、安静時でも患部が痛むようになり、腫れも関節が曲げ伸ばしが困難となり、歩行などの障害がみられるようになります。
骨肉腫の進行のスピードは速く、一刻も早い治療が必要です。

“不治の病”から“治る病”に変わった治療法の進歩

1980年ころまでは、“不治の病”と恐れられていた骨肉腫ですが、近年では“治る病”として治療法が進歩しています。
当時は、骨肉腫が発病したなら“一刻も早く、部位を切除する”と、手や足を切除しました。
しかし、早く切除しても肺転移は起こってしまい、5年生存率は10~15%でした。
近年では、【骨肉腫】の発症が確認されると、まず抗がん剤などを使う化学療法が施されます。
化学療法によって病気の進行を抑制した後に、病巣とそのまわりを切除します。
切除した後には、人工骨や人工関節などで再建したりしています。
近年では、そのように出来るだけ手足を残す方向にシフトしています。
そのようにして、近年では2/3以上の人が治癒する病気になっています。