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気になる病気をチェック!
甲状腺をレントゲンで説明

甲状腺がん について

甲状腺とは喉ぼとけのすぐ下にある、蝶のような形をしている小さな臓器です。甲状腺がんは甲状腺に発生する癌のことで、乳頭がん・濾胞がん・髄様がん・未分化がんの4つの種類に分けられます。男女別の発症頻度は、女性が男性の5倍くらいになり、子供などの若い人にも発症します。原因についてははっきりとしていませんが、福島第一原子力発電所のニュースでも述べられているように、大量の放射線被爆が関係しているのではないかと考えられています。他には、ホルモン異常や遺伝的体質も原因になるといわれています。甲状腺がんの約9割は「乳頭がん」が占めており、進行もとても遅く、悪性度が低いことが特徴です。早期治療できれば予後は極めて良好で、10年生存率は80%を超えるといわれています。症状としては、のどにしこりを感じます。それ以外には、嗄声やのどの痛み・嚥下障害が見られることがあります。

福島県内の【甲状腺がん】の小児が激増

【福島県は13日、東京電力福島第一原発事故の発生当時に18歳以下だった3人が甲状腺がんと診断され、7人に疑いがあると発表した。チェルノブイリ事故では、被曝(ひばく)から最低4~5年後に甲状腺がんが発生しており、県は「総合的に判断して被曝の影響は考えにくい」と説明している。】

甲状腺異常の小児が激増しているのに、なぜ「影響は考えにくい」のか!?

上記は福島県が原発事故後の2011年秋から実施している福島県内の甲状腺検査の結果、見から発表されたコメントです。
福島県内全域で1回目の検査を完了し、事故当時18歳以下36万人が対象となり、そのうち約8割の約29万6000人が受診しました。
一般的に、甲状腺がんの発症例は100万人あたりで2名~3名だと言われていますが、今回の調査では、甲状腺がん悪性と診断された子どもは疑いも含め103人となりました。
そのうち、すでに手術を終え、甲状腺がんと確定した子どもは57人に達しました。
それは、100万人あたりに換算すると192人という、とんでもない高確率で発症しています。
一部の指摘では、スクリーニング検査による過剰診断のために発見率が上がったと言われています。
確かに自覚症状も無い小児全員を対象にしたことも高確率の要因になったと考えられますが、それだけで100倍近い発症率にはならないのではないでしょうか!
この「甲状腺がん」発症の現象は福島県だけの調査結果で発表されましたが、福島県近県においても同様になることが推測されます。