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気になる症状をチェック!
物忘れをした高齢者のイラスト

物忘れがひどい

一般に、“物忘れ”というと認知症を想像する人は多いでしょう。実は、認知症はお年寄りだけの病気ではありません。働き盛りの20~30代でも若年性の認知症・健忘症を発症する症例は増えており、若い人にも無関係ではありません。パソコンなどの普及によって便利になった現代では、脳に与える刺激量が減ってきています。つまり、“物忘れがひどい”方の増加は現代における課題ともいえます。さらに“物忘れがひどい”方の症状は認知症・健忘症といった老化以外の様々な病気によっても引き起こされます。近年は「物忘れ外来」を設置している病院も増えており、物忘れは病気によってもひどくなると分かっています。最近、急に物忘れがひどくなるようであれば、専門医に相談する事をおススメします。

“物忘れがひどい”原因を知っておきましょう

物忘れがひどくなる原因としては、海馬や前頭葉の衰えが原因で起こる物忘れ、脳梗塞が原因で起こる物忘れ、ストレスが原因で起こる物忘れや、妊娠中・産後の女性に一時的に起こる物忘れなどがあります。
病的な物忘れも生理的な物忘れも、脳が衰えていることを知らせるシグナルです。
物忘れ対策を放置すれば、認知症と診断されてしまう日もそう遠くないかもしれません。
以下のような、物忘れの原因を理解して、対応をしてみましょう。

認知症

認知症と物忘れには密接な関係があります。
最近、物忘れが激しくなってきたと感じたら、まずは認知症の疑いがあるかどうかを調べてみてください。
例えば、代表的な症状が「食事をした事を忘れる」「同じ質問を繰り返す」「日付がわからない」「好きだったものに無関心になる」などです。
認知症には病気やストレスなど、様々な原因で発症して、進行してまいります。
原因になる病気について正しく理解し、進行を遅らせるなどの対処することが大切です。

若年性認知症

18歳以上~65歳未満の年齢で発症する認知症。
65歳以上で発症する老人性認知症と同様の症状で、脳血管障害やアルツハイマー病などによって物忘れ、言語障害などの症状が現れる。
患者数は、全国で推計37800人、埼玉県で2160人にのぼるとみられます。

若年性健忘症

若年性健忘症とは、20歳代~30歳代の若年層にみられる記憶障害で、物忘れから重度の記憶喪失まで、その程度は人によってさまざまです。
若年性健忘症は、脳を使わない・強いストレス・頭部外傷などによって起こると考えられていますが、認知症などとは違って脳を検査しても何の異常も見つからないのが特徴です。

アルツハイマー病

高齢者の認知症では最も頻度が高い疾患で、全体の50~60%を占めます。
アルツハイマー病の多くは物忘れで始まります。
同じことを何度も言ったり聞いたりが目立つようになります。
見当識の障害、判断能力の障害なども加わり、認知症が着実に進行して最後は寝たきりになり、5年~15年の経過で肺炎などを合併して、最後には死に至ります。

脳梗塞

脳梗塞の典型的な症状の中には、健忘症・失語症・言語障害があります。
突然に症状が確認されたら、すぐに病院で検査を受けてください。
速やかに救急車を呼び、検査で確認後に早期治療する事をお勧めいたします。
脳梗塞は突発的に痙攣が起き、失神してしまう事が多くあります。
もし一過性の症状であっても、脳梗塞の前触れと疑える症状であればすぐに専門病院で検査を受けましょう。

うつ病

うつ病になると、物忘れが激しくなると言われています。
うつ病による悩みは多くありますが、物忘れで悩んでいる方もたくさんいます。

ストレス

一般的に、ストレスに苛まれている時は忘れっぽくなりがちだと言われています。
ストレスが溜まると集中力が落ち、必然的に理解力や記憶力も落ちるので、物忘れが起きやすいのです。

妊娠中

妊娠中は物忘れがひどくなるという話を良く聞きます。
そしてその物忘れは、出産後1年ほど続くと言われています。

せん妄

物忘れの症状を呈するもののひとつに、せん妄があります。
せん妄とは、発熱や下痢による脱水や薬の影響などから、物忘れや意識混濁、興奮、幻覚や錯覚が起こるもので、高齢者によく見られます。
認知症にも似た症状なので、よく勘違いされるようです。

物忘れがひどい方の健康診断、おススメコース