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気になる症状をチェック!
ストレス・喫煙・運動不足のため、血圧が高く心臓が弱っているイラスト

血圧が高い

血圧が高め、その多くは高血圧症と言えるでしょう。何らかの原因で血圧の調整の機能に障害が起こり慢性的に血管に圧力がかかった状態を言います。この病気の多くは原因ははっきりとはわかっていません。塩分の摂り過ぎや運動不足、タバコ、ストレスなどが関係していると言われています。高血圧症の自覚症状はあまりありませんが、長い期間高血圧状態が続けば色々な合併症を引き起こし、やがてその病気の症状が現れてきます。治療には、食事の節制や運動などによる一般療法が行われます。合併症を伴っていたり一般療法で効果が見られない場合は、血圧を下げるために降圧剤が使われます。その他には、高血圧の原因となる病気によって発症する高血圧症があります。この場合は原因となる病気が完治すれば症状は治まります。

高血圧症には合併症の危険がいっぱい!

高血圧症自体には自覚症状がほとんど無く『サイレント・キラー』と呼ばれているほど、高血圧症は静かに動脈硬化などを徐々に進行させていきます。その結果、様々な合併症を引き起こします。現在の患者数は未治療の人を含めると約 3000 万人いるといわれています。

高血圧症の診断基準

収縮期血圧 (mmHg) 拡張期血圧 (mmHg)
正常血圧 139 以下 且つ 89 以下
軽症高血圧 140 ~ 159 又は 90 ~ 99
中等症高血圧 160 ~ 179 又は 100 ~ 109
重症高血圧 180 以上 又は 110 以上

合併症の可能性

  • ①脳への合併症/脳梗塞・脳出血・くも膜下出血
  • ②心臓への合併症/狭心症・心筋梗塞・心肥大・心不全
  • ③腎臓への合併症/蛋白尿・慢性腎臓病・腎不全
  • ④その他の合併症/眼底出血・大動脈解離・抹消動脈疾患

以上のように、合併症の中には命に係わるものもあり、高血圧症を治療せずに放っておくと寿命が10年以上も短くなるという説もあります。これは、高血圧症によって血管の壁がもろくなって破れやすくなったり、動脈硬化が進むことで血管が詰まりやすくなるからです。
高血圧症の合併症には、脳血管障害や心疾患、腎機能障害、大動脈瘤などがあります。
脳血管障害には、脳内の血管が破れる『脳出血』や脳内の血管が根詰まりを起こす『脳梗塞』などがあります。
心疾患には、心筋が厚くなる『心肥大』や心臓への血流が少なくなって発作を起こす『狭心症』、強烈な痛みで突然死の原因にもなる『心筋梗塞』などがあります。
腎機能障害には、動脈硬化が腎機能を低下させる『腎障害』『腎硬化症』があります。また、高血圧症は糖尿病の発症率を2~3倍に高くします。
高血圧症が進行して重傷化すると、意識障害、失語症や記憶障害などの神経巣症状が起きます。
この他にも、心臓(左室肥大・狭心症・心筋梗塞など)、腎臓(蛋白尿・腎機能低下など)、脳(脳出血・脳梗塞など)、血管(粥状動脈硬化症・大動脈解離・細動脈硬化など)、眼底(高血圧性網膜症)、生殖器(勃起不全(ED))などの臓器に合併症が起きやすくなります。
高血圧と診断されたら、医師の指示に従うだけでなく、患者さん自身が治療に参画する意識をもつことが大切です。家族みんなの協力で高血圧治療を続けましょう。

自宅で出来る高血圧症の治療方法

  • ①. 減量 /体重が多い場合は、理想体重になるように減量するようにしましょう。
  • ②. 運動 /週 5 日間 30 分間歩行、 1 日 10,000歩を目標に行いましょう。ただし、重症高血圧の場合には、急な運動は禁止です。
  • ③. アルコール制限 /ビール 1 本、日本酒 1 合、ウィスキー水割りシングル 2 杯 ) 以内。
  • ④. 禁煙 /禁煙を心がけましょう。
  • ⑤. 減塩/ 1 日 6g が目標です ( 日本人の平均の半分 ) 。

上記の非薬物療法で、軽症高血圧症なら 80%以上が改善可能です。ストレスを減らす(発散させる)ことも大切です。非薬物療法での治療が不十分な場合は、薬物療法を行います。その薬物には、血管を拡張して血圧を下げる薬・おしっこを出す薬・交感神経に緊張をとる薬などがあります。

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