肺結核について
結核菌は咳などの際に、人から人へ空気感染していきます。戦前は死に至る恐ろしい病いとされていましたが、現代では治療薬の進歩や生活水準の向上により、適切に治療されれば完治する病気となりました。結核はいろんな臓器に感染して障害を与える疾患ですが、感染してもすぐに発症する訳ではありません。以前に感染した結核菌はストレスや生活習慣の悪化などによって発症します。その発症率は1割~2割の方に起こると考えられ、結核の発症数は減少傾向にありますが、今でも平成25年で約2万人が発症し、その1割の2084人の方が死亡しました。結核菌は肺に感染する事8割で最も多く、肺以外にも腎臓、リンパ節、骨、脳など体のあらゆる臓器に症状がみられます。結核菌は「排菌」といって、咳やくしゃみの飛沫によって空気感染します。発症した場合は一般的に約6ヶ月間の治療で完治しています。
【肺結核】は早期発見が大切です
結核菌に感染してしまったらどうすれば良いのか?
結核菌に感染するとは、吸い込んだ結核菌が肺胞に定着した状態を言います。ただし、感染したからといっても必ず発病するわけではありません。健康な方なら、菌を体内に取り込んだとしても、人の体内の免疫によって結核菌を抑え込んでしまうので、他人に結核菌をうつすこともありません。感染者が高齢となったり、他の病気に罹ることによって免疫機能がが落ちると、抑え込まれていた結核菌が増殖して発病する可能性があります。
結核菌に感染すると体内に抗体がうまれ、抗体検査では陽性反応を示します。結核を発症していなければ感染源にもなりませんが、感染者が将来結核を発症しないようにするための治療が必要といえます。
現在では、イソニアジドという抗結核薬を6か月服用すれば感染者が発症者になるのを約70%抑えられると言われています。
肺結核の症状
一般的に肺結核は、風邪と同じような症状が長く続きます。
以下のような症状が複数あるようなら検査をする事をお勧めします。
- ・咳、痰がでる。
- ・微熱が続く
- ・胸が痛い
- ・全身が怠い
- ・息が切れ、息苦しい
- ・食欲不振
- ・体重が減る
- ・進行すると血痰や喀血がおきる
肺結核が発症した場合の治療
主な治療法は投薬による治療は長期間にわたり、6ヶ月~1年間の期間を続けます。症状の度合いや健康状態によって、入院治療または通院で治療していきます。一般的には投薬を始めて2週間ほどで他人への感染はほぼなくなり、入院治療した場合も1~2カ月ほどで概ね退院となります。
薬の進歩で投薬による治療法が確立され、完治されると思われている肺結核ですが、いまだに発症者の1割にあたる2000人もの方が死亡する恐ろしい病気です。仮に発症した場合でも早期発見すれば、ほとんどの場合は改善いたします。上記の症状が長く続くようなら、疑って検査を受けましょう。
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